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中学生の時から虐められ、大学生になっても車に拉致られ、殴られた男性がブチ切れた

まだ携帯、そしてPHSどころか
ポケベルすらも無かった
俺の中学生、高校生、
そして大学生の時までしつこく
虐められた時の話です。

俺はある事がきっかけで
イジメを受けるようになった。

それは、同じクラスメートで
いじめられっ子の同級生の女の子を
ちょっと庇ったらそれから俺への虐めが始まり、
二年間虐められ続けた。

特に女チームからの虐めが酷くて、
「死ね」とかそんなのは
当たり前の様に教科書に書かれてたし、
給食なんてゴミ入り。

いつもの様に上履き、
外履きはゴミ箱の中。

キモイ扱いの二年間。

10人くらいに引きずりまわされて
女子トイレに閉じ込められたり
とそれなりに辛い二年間だった。

その女リーダーは
由美子と言って、親がPTAだか
町会長だか知らんけど、
地元では名の知れた名士。

チクっても良いけど、
うちの親いくらでも口止めできるしぃ

と言うのが彼女の特権だったし、
口癖だった。

現に教師は見て見ぬ振り、
直訴を一回だけしたけど
担任からは

「注意しとくから」

とそれだけでスルー。

打って変わって高校時代。

三年間、俺にとってはすごく楽しかった。

青春してたw彼女も出来たし、
仲間も出来て毎日学校に
勉強をする為に行くのではなく、
友達や彼女に会うために
学校に行っている様なもんだった。

毎日楽しくて仕方がなかった。

そして、卒業を控えた2月頃の駅駐輪場。

由美子らしき集団が目の前を通った。

「あぁ!あいつ工藤(俺の苗字です)じゃね?」

俺はシカトしてた。

こんなに楽しい毎日を邪魔されたくなかった。

「おぃ!工藤!なにやってんだよw」

それでもシカト。

「シカトこいてんじゃねーよ!」

それでもシカト。

「おぃってんだろーが!」

タバコを投げられる。

「おぃ!シカトしてんじゃねーよ!」

それでもシカトして自転車で家を目指す。

猛スピードで追いかけてきて
信号で止まる俺の隣に並ぶと
いきなり自転車を蹴る。
バランスを崩して転びそうになる。

「シカトしてんじゃねーっていってんだろ!
おい!」

それでもバランスを取り戻すと、
青になった瞬間に
猛スピードで逃げ出した。

次の日の帰り。

俺の自転車は無かった。

盗まれたと思ったけれど、
自転車は駐輪場の端っこに
サドルも無く、空気も抜かれ
無残に籠もひんまがり転がっていた。

ギゴギゴと引きながら帰る途中に
案の定由美子の集団が近づいて来て
薄ら笑いを浮かべながら
俺に向かってタバコを投げ捨ててく。

そんなイジメと言うか嫌がらせが
卒業まで続いたが一時的に収束。

しかし大学へ通うようになると
今度は彼氏なのかなんなのか
判らない男に呼び止められ

「おめーかよ!
コイツに嫌がらせしてんのよ」

と因縁ふっかけられ。
車で拉致られて監禁状態。

遠い山の中で下ろされて、
運転席と助手席からヘラヘラ笑う由美子と男。

そして後部座席ににる仲間達。

財布の金は抜き取られ、
やめろと言えば殴られ、
言わなくても蹴られる。

「なんの為にこんな事してんの?」

「はぁ?おもしれーからにきまってんじゃん!」

何時間も歩いてトラックに
ヒッチハイクさせてもらって
地元へ帰って来た時はすでに夜が明けていた。

その夜、俺は友人と彼女と
駅前で飲んでいた。

もちろん未成年なのは
勘弁してくれ。

事を話すと警察に言わないとダメだよ!
と言ってくれて
なら明日警察行ってみるね、
といい店を出た。

店を出て駅まで彼女と友人を送りに行くと
駅前にはいつもの1BOX。

俺は

「俺と離れて歩いて、
そして駅まで走って帰って!」

と言ったがすでに時遅し。

1BOXの中から由美子と彼氏、
そして男と女が出てきた。

「んだよこいつ!彼女連れかよ!ww」

そう言うと彼氏は彼女に
無理やりキスするような仕草をした。

咄嗟に俺は押しのけると

「んだぁ!やんのかごらぁ!」

と意気込む。

「どけよコラ!」

と俺を押しのけると
彼女に向かって行った。

そして彼女は彼氏に抱きしめられてしまい
脱出できないで居る。

でもここで助けないと俺は
一生後悔すると思った俺は
体当たりで彼氏を突き飛ばした。

「はやく!電車のって!はやく!」

そう叫ぶのが精一杯で
頭の中はからっぽ。

だけれど彼女に手を出した怒りは
物凄いものだった。

自分でも抑えきれない
感情が湧き上がる。

しかし相手は4人、こちらは1人。

友人が俺を庇おうとするけれど
俺はお願いしてた。

「彼女を頼む、おまえしか居ないんだ、
頼んだ!頼んだぞ!」

友人は意を決したように
彼女の腕を掴むと改札へ走り出した。

警察なりなんなりに
知らせてくれる事を祈りながら

そしてまたその男の
1BOXに乗せられ山の中へ。

イヤだというと無理やり
乗せられ後部座席で殴られ続けた。

こっちが抵抗しない様になると、
ひゃひゃ笑いながらまた山の中へ。

その日は雨が降り、しんしんと冷える山。

真っ暗で街灯一つ無く
、通る車も平日では殆ど居ない。

まじで死んじゃうかなコレ?

と思ったんだけど全ては突然訪れた。

「また歩きじゃんw」

「しねよ!」

「ばいば~いww」

「またドライブつれてってやるからよw」

4人とも笑いながら走り去ってく。

山の中で下ろされ、
冷たい道をテクテクと歩く。

痺れと渇きで
ヨロヨロしていたがなんとか
帰る方向はわかったので歩く。

すると、小さな狭いカーブに
一台の車が止まってる。

遠くから見てもそれは普通の止まり方じゃない。

しかし、その車の輪郭が見える頃には、
それが誰の車か良く判った。

由美子の彼氏が乗ってる車、
つまり俺を乗せてきた車だった。

後ろから近づくとなにやら
呻き声とラジエター液の漏れる音なのか
シューシューと音がする。

ハイエースみたいな1BOXでフルスモーク
エアロは下品へ車内はチンチラ仕様、
後ろはガーゴスペースだった。

フロントに回ると、窓ガラスが割れて
ドア部がつぶれ半分開きかかってた。

リアのスライドゲートは
開けようと思っても開かなくなっていて
無理やり引っ張っても
ギギギギと音がするだけだった。

車内を恐る恐る覗くと
運転してた彼氏は顔面血だらけで
両腕が変な方向へ曲がってる。

もう一人の男はセンターコンソールに
挟まれて気を失って居た。

もう一人の女はスライドゲートと
後部座席の間のスペースに居たけど
頭は血が滲んでいた。

由美子はフロントと座席の間に居て
ガチガチ震えていたけれど、
腕に切り傷が少しだけで振るえながら
呆然としていた。

俺は血まみれの彼氏を見て
吐き気がしてきた。

「うえっ、うぷっ」

そんな音を聞いた
由美子は俺の顔を見ると

「たすけて!お願い!死んじゃう」

俺は冷たかった。

死んでもいいと思ってた。

彼女に手を出すやつは死ね!

と当時は思ってた。

「いいんじゃん・・・死ねば?」

「えっ?」

「じゃ俺帰るから。」

「お願い!お願いだから!謝るから!」

「俺が謝っても薄ら笑いしてたやつに
お願いされたくない」

ドアがギギギと開き由美子が外から出てきた。

ヨロヨロしながら涙を流してる。

それでも俺は歩き出した。

由美子は腕を握って
懇願してたけど振り解いて歩き出した。

「お願い!もう何もしないから
お願いだから助けて!」

「死ねよ!」

半狂乱の由美子の声を聞きつけて
真ん中に埋まってた男が起き始めた。

男はそのとなりの女を
揺り動かしで起こし二人して出てきた。

運転席の男を見て二人は唖然とした顔をした。

「やべーよ、やべーよ」

もう一人の女は「キャー」と騒いでる。

しばらく押し問答してたが、
三人は土下座して
助けてくださいと言い出した。

俺は「死ねばいい」とだけ言い残しで歩き出した

「見捨てんのかよ!」

「だって、こんな事
するからいけないんじゃないの?」

「だから謝ってんじゃねーか!」

「知るかよ、お前達なんて死ねばいい」

ぎゃーぎゃー騒いでたが俺は歩き出した。

3キロ位歩くと民家があったので、
電話を借りて警察と救急に電話し
その家に事情を説明すると、
軽トラックで事故現場に戻ってくれた。

一生懸命フロントから
救い出そうとしてるけど、ボディにはまって
抜け出せない。

女二人は道路にペタンと座って呆然としている。

その民家のおじさんと俺と、
その男でやっと取り出すと
片足が折れてた。

両腕も折れてる。

「いてー!いてーよ」

泣きながら騒いでる。

救急車とパトカーがやっと到着し、
4人に手当てしてる間
俺はなんでこんな所ににるんだ?

という警察の尋問を受ける。

正直に話しても信用はしてくれず、
一向に話が進まない。

警官がもう一人の男と女に
事情を聞いてやっと飲み込めた警官は
俺をパトカーに乗せ
近くの署まで連れて行ってくれた。

パトカーに乗る前に由美子が言う

「親には内緒でお願い」

しるか!

と思ったけれど顔には出さなかった。

警察で仮眠室かりて
次の日は警官に金貸してもらってかんとか帰宅。

親には怒られるし
そりゃもう大変な騒ぎだった。

二週間ほど経つと、
駅前には違う車だが、明らかにあの3人。

俺が駅入口に行くとそそくさと降りてきた。

「すいませんでした」

と謝る男と女。

しかし由美子は車の中で
タバコ吹かしてる。

「なんであいつは降りてこないの?」

「えっ?」

後ろを振り返って気が付いた男は

「おぃ!由美子降りてこいよ!」

「はぁ?なんであたしが
謝んなきゃいけないわけ?」

しぶしぶタバコ抱えて降りてくる。

俺は一言言って立ち去った。

「親には本当の事を今日言いに行く」

顔が真っ青になってあうあうしだした。

由美子が降りてくる
前に男とその女と話したが
警察からは事故起こした連絡は行ってるが、
なんの為にこんな事したのかは
他の2人はしらないし彼氏も
由美子に頼まれただけと答えたらしい。

そしてその夜、
俺は本当に家を目指して歩いてた。

大体はわかる、
町内の大きい家を探せばすぐに見つかった。

しかし、玄関入る前の門に人影が
由美子だった。

「言ったらほんとぶっころすよ!」

「どけよ」

「別に今日帰っても明日があるし、
それに手紙でもいいし」

「ざけんなよ!」

「人虐めるという事がどんなに
間違ってる道か教える為に仕方ない」

「・・・」

「じゃぁどうしたら許してくれるんだよ!」

「土下座しろよ、
そして俺に謝れよ彼女にも友人にも謝れ」

「出来るわけねぇだろ!」

「ならこのまま言うだけだ」

「ちきしょう!」

そう言うと由美子は土下座した。

俺はその頭を靴のまま地面に押し付けた。

そして、そのまま頭を踏み台にして
乗り越え玄関の呼び鈴を押した。

出てきた母親はびっくりした顔で俺を迎えた。

後ろで半泣きの由美子が

「帰れよ!帰れよ」

と騒いでる。

大事な話がある。

例の事故の件です。というと
俺が乗ってたのを察したらしく、
どうぞと通してくれた。

由美子は母親に連れられて
違う部屋に連れてかれた。

父親は幸い聞き訳がよく
俺の話を殆ど最初から聞いてくれた。

話し終わると、父親は
あの子に二度とそんな事はさせないと
約束し、俺は家を出た。

俺はその足で彼女の部屋に行き、
報告して一夜を共にした。

後日

由美子は地元から居なくなった。

両手を折った男も一度すれ違ったが
会釈だけしてその後は会っていない。

もう一人の男と女も
地元には居なくなった様で、
平和な日々が訪れた。

今思い返すと、
あの頃もう少し彼女が何かされてたら
俺かあいつらを見捨てて今頃野垂れ死んでいただろう。

そう思うと、ちょっと
怖い冷めた自分に気が付く。

俺はそういう心を持ってるんだろうか?

と怖くなる時がある。
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